伝統的な暗いセラーや木材を使ったデザインから一線を画し、明るく開放的な空間を目指したこのプロジェクト。リテールスペースの設計においては、感情が理性化されやすいため、既存の条件を超えた解決策を見つけることが求められる。
店内は眩しいほどの白さとミニマルな空間で、円形の通路が設けられている。壁から彫り出された棚はワインのテラスを参照し、カウンターのない360度の没入型リテール体験を提供する。スタッフは顧客の側に立ち、提案、プロモーション、サービスを提供する。
曲線の壁は金属フレームに支えられた石膏ボードで作られ、棚は同じ構造に支えられたエンジニアードウッドで作られている。色はワインテイスティングプロセスの一部であり、明るい空間を持つことを決定した後、RAL 9003がワインテイスティングイベントで老化ワインを観察する背景として使用される色であることがわかった。これはリテールがすべて展示についてであるという私たちのコンセプトに適用するのが理にかなっていると感じた。
このプロジェクトの創造的な挑戦は、円形のプランが正方形の既存の空間に最適な答えであるということを見つけ出すことだった。角のある入口と二次的なアクセスに直面して、私たちが答えを見つけたのは幾何学の使用だった。ディスプレイは壁から彫り出され、ワインのテラスを参照し、顧客の視野を優しく満たす円形の形状を持つ。これは間接照明と製品と空間の鮮やかなコントラストによって実現されている。
このデザインは、2020年のA'インテリアスペース、リテール、展示デザイン賞でゴールデンを受賞した。ゴールデンA'デザイン賞は、デザイナーの才能と知恵を反映し、芸術、科学、デザイン、技術を進化させ、その優れた特性で世界に大きな影響を与える素晴らしい、優れた、トレンドセッティングな創造物に授与される。
プロジェクトデザイナー: Ricardo Porto Ferreira
画像クレジット: #1: Photographer Ivo Tavares Studio
プロジェクトチームのメンバー: Ricardo Porto Ferreira
プロジェクト名: Portugal Vineyards
プロジェクトのクライアント: Ricardo Porto Ferreira